ドル円は短期的には底堅く推移しそうですが、中長期的には上値が重くなり、円高方向への流れを意識すべき局面に入っていると感じます。
12月30日のNY為替市場では、ドル円が一時156円台半ばまで買い戻されました。FOMC議事録の内容は「いずれ追加利下げが適切」とのトーンがありましたが、市場の反応は限定的。これまでのドル高トレンドが一服しつつある印象です。短期的にはロンドンフィキシングにかけてのドル買いが続いていますが、勢いはやや鈍化しています。
テクニカル面では、日足・週足で弱気サインが出始めているとの指摘もあります。特に年足で「カラカサ陰線」に似た形状が見られる点は気になります。過去の動きを振り返ると、こうしたパターンの後は調整が長引く傾向があります。市場では「3〜5年以内に100円台を試す可能性も」との声もあり、過度な円安期待には慎重さが必要でしょう。
それでも、円安志向が完全に消えたわけではありません。米金利や日本の金融政策動向次第では、再び円安方向への動きが強まることもあり得ます。2026年にかけては、FRBの利下げタイミングや日本の賃金上昇動向が焦点となりそうです。個人的には、2025年後半から2026年にかけては徐々に為替のバランスが戻り、150円を下回る展開も視野に入れておきたいところです。
為替市場は年末の静けさの中にも次のトレンドを準備しています。大きな変化の予兆を感じながら、来年は冷静な視点でドル円の行方を追いたいと思います。

